クローン病 |内科治療|薬物療法

クローン病に用いられている薬は潰瘍性大腸炎と同様ですが病変部位により使い分けが必要です。
ペンタサ(メサラジン)ペンタサ(5-ASA)

従来はサラゾピリンが使用されてきましたが、副作用が多かったのが問題の1つでした。ペンタサは、有効成分である5-ASA (ファイブアーサー)を分離した製剤です。分離した残りの成分(SP:スルファピリジン)の方に副作用を起こす成分が多いようです。サラゾピリンでは大腸型のクローン病には効果があったのですが小腸病変のあるクローン病では効果がなかったのです。

ペンタサは5-ASAをエチルセルロースという多孔性の皮膜でコーティングした5-ASA顆粒を製剤化したもので、5-ASAを徐々に放出するよう設計されています。腸管内の滞留時間を長くするには食後に服用するのが最適と言われています。服用時に口に含んだままにしておくと錠剤は崩壊し顆粒の状態になり不快になりますので、水で一気に飲むようにしたい。

サラゾピリン

国内の臨床試験では10.6%(22/208例)に副作用が現れましたが、その内訳は、消化器症状、肝機能検査値異常、皮膚症状などで重大なものはなく、いずれの症状も投薬中止により副作用はなくなっているようです。
 なお、投与初期に下痢が現れる場合があり、その対応としては、一旦服用量を減らし、2-4週間後に増量すると下痢が改善される場合が多いようです。

 海外の報告ではペンタサの4,000mg投与(16錠)/日で著しく改善され、あらゆる病変のクローン病に対しても効果があるそうです。サラゾピリンが2,000mg(4錠)/日で副作用が増加するのに対し、ペンタサは4,000mg(16錠)/日でも副作用の発生の比率が上昇せず、安全性に変わりなく、用量を増やせば臨床効果が得られることが示されています。一方、ペンタサは、1,000mg(4錠)/1日ではプラセボ(疑似薬)とほとんど変わりない。つまり1,000mg(4錠)/1日では飲まないのと変わらないようです。*1

小腸型または小腸に主病変がある方

ペンタサ1,500-3,000mg(6-12錠)/日で緩解する場合は、ペンタサを継続します。プレドニン30-60mg/日を投与し改善した場合は2週間ごとに減量していきます。血液検査をしてCRP値およびヘモグロビンの悪化、病状の悪化が無いことを確認し医師の指示で減量して下さい。その際に可能であればペンタサを増量していきます。

プレドニン30-60mg(6-12錠)/日を投与しても症状が変わらない場合、もしくはステロイド離脱困難な場合アザチオプリンを50-100mg/日、または6MP・イムラン(商品名) を30-50mg/日を併用します。

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