経腸栄養剤を使ってはいけない患者

安全で副作用が少ないと強調されている経腸栄養剤ではあるが、使ってはいけない場合がある。従来から、使用してはいけない患者として、重症糖尿病、ステロイド大量使用患者、妊婦等、各社には薬剤の特性上記載の差はあるが、今回の添付文書改訂の意味合いが少し違う。

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者[副作用(重大な副作用)]
ショック,アナフィラキシー様症状:ショック,アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので,観察を十分に行い,血圧低下,意識障害,呼吸困難,チアノーゼ,悪心,胸内苦悶,顔面潮紅,そう痒感,発汗等があらわれた場合には直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと。

関係企業が推計したおおよその年間使用者数:約196万人(平成19年度)の内、ほんのわずかではあるが、ショック、アナフィラキシー様症状:8例(うち死亡1例)報告されており、それに基づき厚生労働省医薬食品局は2008年11月28日付で日本製薬団体連合会宛てに「医薬品の『使用上の注意』」の改定について」の通知を出した。いずれにせよ薬は薬であり、薬剤の成分に対しアレルギー反応があるのはしかたないのかもしれないが死亡は究極の副作用である。 医薬品・医療機器等安全性情報 No.254

副作用報告が上がらない軽いショック、アレルギーの発生数はどのくらいあるのだろうか?使用者の大部分は在宅患者である。副作用報告は、企業、医療器機関は入院患者を主に報告対象にしている。

ポイント:今まで使用して問題ない方には、本件は大丈夫であるが、初めて経腸栄養剤を服用をする患者にとっては大事な情報である。アレルギーであるとかショックのような状態が発生したら、栄養剤を中止すること、そして、あなたの状況が、上記赤字内容に該当するかということがポイントとなりますが、必ず医師に伝えることが重要なのかもしれない。

販売名(会社名)
エレンタール(味の素) エレンタールP(味の素) エンシュア・H (明治乳業) エンシュア・リキッド(明治乳業) ツインライン(イーエヌ大塚製薬) ハーモニック-F (エスエス製薬)
ハーモニック-M(エスエス製薬) ラコール(イーエヌ大塚製薬)

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