HPN 合併症 /Q&A

発表時 所属:大阪大学医学部附属病院 機能制御外科学 井上善文先生  現在 川崎病院 外科 総括診療部長

患者さんより、この質問に答えて下さいというメールをもらいました。まず最初の質問です。

Q1:  小型のポートを使っていて、皮膚が赤くなって針をさす部分がなくなってきた場合、どうしたらいいですか?
A1: 先ほどの話で2,000回刺せると言いましたけれども、刺せる部分をまんべんなく突いて2,000回なんです。この質問に対する答は、「まんべんなく広い範囲を突いて下さい」皮膚もどんどん弱くなりますからね。
それから「大きなリザーバーを留置してもらって下さい」

セプタムへの刺穿 セプタム留置1年後表面

これは、1年たって患者さんから抜いたポートのシリコンゴム表面です。シリコンが毛羽立って見えます。この人は上手に針を刺していたのですが、部分的には、全然刺せていないところが見られます。

次の質問ですが、困ったんですね。

Q2:ポートにつなげる際に針を皮膚に刺すのですが、血がとまりにくく困ります。

A2: 答は、「押さえなさい」です。

次の質問です。
Q3: 針が刺さっているのは判るのですが、ちゃんと刺さっているかどうか不安がある時があります。

A3:  これは、輸液バックを心臓より低くして血液が逆流するかを調べます。ちょっと見たらすぐ戻してもらいます。(そのままにしておくと)詰まりますので。 自然落下にして滴下の状況を調べます。このぐらいしか手がありません。

次にカテーテルに関する合併症のことを知っておいて欲しいんです。 管理をするのでいちばん肝心なのは、熱が出ることです。カテーテル敗血症というのがいちばん怖いです。HPN(IVH)をやっている患者さんに外来でかならず聞くことは、「熱が出てないですか」ということです。 このカテーテルというのは、心臓の近くまで入ってますので、感染を起すとすぐ全身性の敗血症を起してしまうという問題があります。

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