HPN 完全皮下埋め込み型カテーテル(ポート)

発表時 所属:大阪大学医学部附属病院 機能制御外科学 井上善文先生 現在:川崎病院 外科 総括診療部長

ヒックマンカテーテルはいいのですが、このカテーテルは、輸液をやってない時でも「私はやっているんだ。切れたらどうしようかな」と思ってなければならないんですね。
皮下埋め込み式カテーテルが使われるようになってきました。ポートの場合には、体外につなぐ部分がないために輸液をつなぐ部分に気をつかう必要がありません。カテーテルとポート埋込み

このカテーテルを使い始めたのは、もう12、3年前なんですけれども、風呂にドボンと入れること、泳げるということを売り物にしました。完全皮下埋め込み式カテーテル*というのがどういうふうになっているかというと、シリコン製のカテーテルと、リザーバーに分かれます。名前が非常に長いので「ポート」と呼ばれてます。

* ポートあるいはリザーバーとも呼ばれています。

これが断面図です。針を刺すところが圧縮シリコンゴムでできています。

皮下埋込型カテーテル ポート断面

シリコンゴムのところに針を刺すスペースがあります。このスペースに輸液が入ると、ここからカテーテルに取り込まれます。実際に埋め込まれている姿というのは、スライドのように、ここにポートがあってそこから皮下トンネルを作って鎖骨下の静脈から上大動脈に入っています。

CVポート カテーテル留置位置

実際の手術でどうやって作っているかといいますと、この手術は、あんまり慣れない人にやってもらうのはどうかと思います。

この方の場合は、橈側(トウソク)皮静脈切開というのをやってそこからカテーテルを入れることによって乳房の下からポケットを作って、そこから皮下トンネルを作っていきます。 ここの静脈切開は、難しくなくて時間がかからないんです。局所麻酔だけで、それ程痛くないんですが、皮下トンネルを這わせるのに20数cmあります。ずっと麻酔をするのですが、痛いんです。

どうするかというと、「がまんしなさい」といってやらざるをえないところがあるんです。 患者さん自身が痛みをがまんしてもらって(ポートを埋めておけば)、何年も保ちます。

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