クローン病の治療指針 活動期の治療2010

3) 重症(病勢が重篤、高度な合併症を有する場合)
外科的治療の適応の有無を検:討した上で下記の内科治療を行う。

薬物療法を中心とする場合

感染症の合併がないことを確認したのちにステロイドの経口投与または静脈投与(40~60mg/日)を行う。ステロイド抵抗例では「レミケード」もしくは「ヒュミラ」等のTNF-α製剤の投与を考慮する。

栄養療法を中心とする場合

著しい栄養低下、頻回の下痢、広範な小腸病変の病勢が重篤な場合、腸管の高度狭窄、瘻孔、膿瘍形成、大量出血、高度の肛門部病変などを有する場合や通常の経腸栄養療法が困難あるいは効果不十分な場合は、絶食の上、完全静脈栄養療法(TPN)を行う。通過障害や膿瘍などがない場合は、「レミケード」もしくは「ヒュミラ」を併用してもよい。

顆粒球除去療法

活性化された白血球の成分である顆粒球を人工透析のような方法でフィルターを通し取り除く方法です。ステロイド、免疫抑制剤等の副作用を嫌う人、妊婦には有り難い治療方法です。潰瘍性大腸炎で認可された当時は、ステロイド離脱の選択肢として脚光を浴びた時期がありました。顆粒球を除去する方法をGCAPと呼びクローン病にも2009年1月より保険適用可能になりました。

松本誉之: 厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服対策研究事業「難治性炎症性腸
管障害に関する調査研究班(渡辺班)」 平成20年度研究報告書より改編
炎症性腸疾患の最近の治療と展望 松本誉之 日本医事新報 No.4458 2009年10月3日 48-53 より改編 2010年11月改変

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