クローン病|内科治療

内科的治療について

1.抗TNF-α療法を除く薬物療法

ペンタサ(5-ASA)

サラゾピリンの副作用を起こすとされていた成分を切り離された薬。サラゾピリンは、もともとリウマチの薬です。サラゾピリンは炎症性腸疾患の患者にも効果があるので投与されていましたが副作用も指摘されていました。ペンタサが使えるようになり、副作用の成分が除かれたため、服用量を増やすことも可能となった。1錠250mgで12錠までの服用が可能となった。1日最大投与量は3,000mgとなっています。徐々に薬が溶けるように作られている(=徐放剤(ジョホウザイ))で、小腸型の人にも有効ではないかと期待されています。1998年8月より新薬扱いが外れ、4週間の処方が可能となりました。

大建中湯(ダイケンチュウトウ)

これは、漢方薬でツムラより発売されています。この薬は、腹部膨満感を取り除く効果があると言われています。またイレウス(腸閉塞)を防止するのにも有効であったという文献があります。腸管内をガスが溜まり苦しい状態を緩和する効果があると言われています。最大投与量は1日6袋までで、1回の最大処方は14日分までとなっています。成分:ニンジン3.0g,サンショウ2.0g, カンキョウ5.0g
 Crohn 病に伴うイレウスの大建中湯による治療と予防 高添正和 山内 浩 臨床消化器内科1997Vol.12No.8 pp.1173-1178

フラジール(メトロニダゾール)

この薬は、もともとトリコモス膣炎の薬です。婦人科領域で処方される薬です。この薬に期待するところは腸内細菌を殺す作用があります。クローン病には抗菌剤として使用され、特に痔瘻の合併症を持つ人に効くという報告があります。ただし、その薬の効果は、投与開始3ケ月位とも言われており、その後は薬剤耐性がつき、効果は半減していると言われています。1日の使用量は2錠、(250mg×2)です。副作用は、舌にこけが生えた状態になることがあります。長期間飲む薬ではありません。海外では1日3錠以上飲まないと効果ないという発表もあります。クローン病では、この薬の作用として悪玉の菌だけでなく同時に善玉菌も殺してしまうために腸内細菌叢が悪化します。腸内細菌の良いバランスを維持することを期待し、ビオフェルミンRなどが処方されます。

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