黄連解毒湯を試して見ました。(体験談)

10年ぐらい前にK病院に入院中に知り合いになったクローン病のyoshibonさんから、体験談を寄せられました。情報が少ない漢方薬の体験談であり、かつ動物実験で、炎症性腸疾患の病態モデル等で効果があると確かに報告されていると確認された上のトライアルなので、私も試したいなあと思っております。


 耳袋探偵団   yoshibon

現在標記の漢方薬を試していて割と調子がよくなりましたが、IBDに対する漢方薬や生薬の使用についてあまり情報がないので、体験談をお知らせするためです。
私のこれまでの状況としては、5年ぐらい前から徐々に下り坂で、4年前頃に半年ほどイムランを使用していましたが、子作りのため中断(ご存知のようにイムランは催奇形性の可能性が指摘されているため)、その後一進一退を繰り返していましたが、1年半ほど前から下降の一途になり、先月の小腸造影では縦走潰瘍が以前より広がっていたため主治医から再度イムランの使用を強く勧められていた、というところです。

前回の使用経験(50mg/day:1錠)からイムランの有効性は実感していたのですが、まぁ、できればあまり使いたくなく、悩んでいるうちにどんどん体調が悪くなっていたところ、義理の母から「黄連(オウレン)飲んでみたら?」と勧められました。

義母は岡山県の山奥の田舎のほうの出身なのですが、子どものときに家で牛を飼っていて、牛のおなかの調子が悪くなると山で黄連を摘んできて煎じて飲ませてよく効いていた、また人間のおなかにも同様によく効いていた、とのこと。

オウレンとは北海道、本州、四国の山地の木陰に自生する多年生草本。薬用植物のため栽培もされる。花期は3~4月頃で小さな白い花を咲かせる。ushisan1 180x240 黄連解毒湯を試して見ました。(体験談)

私が、「そうですか、葛根黄連黄ゴン湯という薬が潰瘍性大腸炎に効くという話もありますし、黄連は効くのかもしれませんね」と言っていたら、法事で実家に帰った時に黄連をたくさん摘んできてくれました。

で、飲み始めてみると、3日後ぐらいから明らかに症状が改善してきたため、飲み続けていましたが、自生している黄連を採集するということでは安定的に入手することが難しいため、インターネットでググってみると、こんな論文がありました。

「黄連解毒湯の免疫学的作用およびその作用機序に関する研究」

一部を要約すると、リュウマチ患者などで非ステロイド系抗炎症剤(インドメタシン等)を服用している場合にクローン病様の小腸潰瘍が発生する場合があることが知られているが、人為的にインドメタシン誘導型の小腸潰瘍を発生させたマウスで黄連解毒湯の効果を確かめたところ、顕著な効果があった、ということです。

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“黄連解毒湯を試して見ました。(体験談)” への2件のフィードバック

  1. yoshibon より:

    黄連解毒湯の主成分はベルベリン(berberine)であり、ベルベリンの作用としては抗菌・抗炎症作用が知られています。ベルベリンの抗炎症作用機序については最近結構研究されており、ベルベリンにはTNFα産生を抑制する働きがあるとの指摘もあります。(PubMed等で「berberine」「TNF」等のキーワードで検索すると論文がたくさんヒットします。)これらの作用が総合的に働いて効果が出ているのかもしれませんね。

  2. degudegu より:

    yoshibonさん
    情報ありがとうございます。漢方薬に関しては、文献検索は国内の臨床の使用経験例の文献を見る程度でした。

    確かに薬理効果とか、作用機序とかという観点で、幅広く調べると、炎症性サイトカインとかインターロイキン系が出てきますね。
    Pubmed以外の他の海外のDBは使っていないので判らないのですが、Pubmedではberberine+ tnf alpha + humanで14件でました。
    TNF-αの抑制、IL-10の増加、酸化窒素の抑制などが関連しそうですかね。

    そういえばジーニーだいぶ充実してきたというのは気のせいでしょうか?