クローン病や潰瘍性大腸炎の食事|その他注意点として

・乳糖を控えましょう。

 炎症性腸疾患においては、乳製品の中に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が不足していることが多いので、牛乳や乳製品を摂ると腹部膨満感、腹痛、下痢といった症状が起こることがあります。(乳糖不耐症と呼ばれています)
 乳糖を安全に摂るには、予め乳糖が分解されたアカディ牛乳を飲む、ヨーグルトやチーズを食べる(発酵食品は乳酸菌によりある程度乳糖が分解されている)、料理に使用し、加熱する、乳糖分解酵素(ラクターゼ製剤)を医師に処方してもらい、一緒に飲むなどの工夫が必要です。

・消化の良いように調理しましょう。

 たんぱく質は加熱しすぎると逆に固くなりやすくなります。 また、イカ、タコ、佃煮、薫製、塩蔵品、皮のついた豆類など消化が悪い食品は控えましょう。

・嗜好品は控えましょう

 アルコール飲料、コーヒー、炭酸飲料、辛い香辛料など

・極端に熱いもの、冷たいものは控えましょう。

 胃・結腸反応により大腸の蠕動運動が刺激され、下痢や腹痛になりやすくなります。

・腸内細菌を整えましょう。

 腸内細菌を整えることにより、ビタミンB複合体、ビタミンKの生成や胆汁酸の代謝、消化吸収能、感染防御を助けるなど有益な働きがよくなります。緩解期では乳酸菌やオリゴ糖などの摂取をしましょう。

・水分は十分に摂取しましょう。

 下痢の回数が多いときに水分を摂るとまた下痢になってしまうとの心配から、水分を控えてしまう方が多いようです。
 一般に3回の食事から摂る水分量は約1,800~2,000mlで、不感蒸泄(汗、呼吸から失われる水分)が800~900ml、便で100ml、残りが尿として排泄されます。便からの排泄量が多く尿量が少ないときには、脱水を予防するために充分な水分補給が必要です。
 水分は水、麦茶などの他、スポーツドリンク、味噌スープ、野菜スープなど塩分の入ったもの、刺激の少ない果汁(りんごジュース、桃ジュースなど)から摂ると安全です。

 出典
大阪IBD医療講演会  日時:2000年4月23日 場所:アピオ大阪301号室 
講師:社会保険中央総合病院 管理栄養士 斉藤恵子先生 

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