クローン病患者の自己受容と支援関係の研究
 −病識との関連− 梅花女子大学文学部 人間福祉学科 石橋亜耶

研究の目的

本研究はクローン病患者の自己受容と支援関係をテーマとして取り上げ、その調査に基づいて相互の関係、病識(自らの病状評価)との関連を考え、クローン病患者にとって自己受容、また支援関係とは何なのか、追求するための基礎データを収集することを目的としている。
クローン病に関しての研究をすることになったのは私自身が数年前にクローン病を発病したことがきっかけとなっている。それ以来の生活の中で、病気に対する葛藤や周囲との人間関係から、自己受容の変化と支援関係の大切さを自らの体験としてもっており、それらが病気に対してどのような影響をもっているのか、またその逆にそれらに対して病気がどの程度影響を与えているのかを知りたいと思っていた。
医学的なクローン病の研究は年々発展している。しかし患者の立場にもっと近いところでの生活面や精神面での研究は比較的少ないと感じている。したがってこの問題に対して医学的見解ではなく、もっと患者に近い福祉的視点をもって取組むことを考えた。福祉的立場として、そしてクローン病をもつ一患者として、両方の立場であるという経験を生かし、クローン病患者の自己受容と支援関係の実態と傾向、課題について考えていきたいと思う。病気をもった患者の支援関
んにご自分の病気を理解していただくことが必要です」(1)病気を理解するということは、病気をもった自分自身を知ることであると考えている。したがって自分のことを知ること=自己受容の大切さに気付いたわけである。

研究方法

第1節 データの収集方法
クローン病患者の自己受容と支援関係についてのアンケートを対象者に配布するため、東京都と兵庫県の病院の医師に配布・回収の協力をいただき、またインターネット上の知人のホームページにアンケートを掲載してもらうことができ、計3個所でアンケート調査を行った。回収されたアンケートは計456部で、調査期間は2001年9月21日から12月10日である。詳細は以下の表に示している。

調査実施場所と期間
調査実施場所 調査実施期間 回収数(部)
兵庫医科大学病院(兵庫県) 2001年10月1日〜12月4日 103
社会保険中央総合病院(東京都) 2001年9月21日〜10月26日 290
インターネット上のホームページ 2001年10月14日〜11月10日 63
計 456
表2−1 注)調査期間が異なるのは、準備の都合と地域差のためによる。


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