クローン病患者の自己受容と支援関係の研究
 −病識との関連− 梅花女子大学文学部 人間福祉学科 石橋亜耶

支援関係の実態その3 −周囲との関係−
18.クローン病のことで何かあった場合それを話したり相談するのはだれですか
上位は配偶者(恋人)・母親だった。次いで医師・同じクローン病の友人となっている。病気についての悩みや決断、また症状の変化は気軽に周囲の人間に話せることではないと思う。そう考えると相談相手は必然的に身近な理解者となってくるだろう。配偶者(恋人)・母親は良き支援者として話を聞き、生活上のアドバイスをしてくれるかもしれない。医師やクローン病の友人は、医学的なアドバイスや経験に基づく知識を教えてくれるかもしれない。相談者がいるということは患者本人にとって安心となるだろう。そうすると、患者の身近にいる人による支援は大切なものといえる。

(注)…支援関係項目「(20)あなたが人との付合いの中で一番気をつかうことは何ですか。《自由回答》」からの記述。
図3−1−35
19−1.あなたは母親にどの程度支えられていますか
支援関係の中では圧倒的に母親支援を答える回答が多かった。多くの場合で母親との関係が存在していることが示されている。見舞いも相談も上位に位置する母親は、患者本人にとって必要な存在といえるようだ。
図3−1−36
19−2.あなたは父親にどの程度支えられていますか
母親の結果とは対照的に父親の支援度は約2割となって低い。「どちらともいえない」回答が半分以上占めている。しかし不思議と「支えられていない」回答がない。この結果を考察するのは難しいが、発病が10代思春期前後であることから、父子関係はうすいのかもしれない。
図3−1−37
19−3.あなたは兄弟にどの程度支えられていますか
約半数が支援されているとの回答だった。幼少の頃から一緒に過ごしてきた兄弟が突然難病になるということで、身近な存在として兄弟はいろいろと気を遣い合うことがあるかもしれない。しかし長い付合いの理解者として、発病後も良い関係があるように結果から推測される。
図3−1−38
19−4.あなたは配偶者・恋人にどの程度支えられていますか
6割近くが配偶者・恋人支援を回答している。特に精神的な支援として大切な存在なのではないかと考えている。
図3−1−39
19−5.あなたは友人にどの程度支えられていますか
約半数が支援を回答している。「どちらともいえない」が1/4示している。友人との関係は、患者本人が家族からはなれた学校や仕事場などの社会生活のなかで発揮される。病気への理解度にもよるが、客観的視点をもつ友人支援は自分を見つめ直す機会もあって良いと思っている。
図3−1−40
19−6.あなたはクローン病の友人にどの程度支えられていますか
結果は私の予想は外れて支援度は約4割と比較的低いものだった。互いに病気であることがわかっていることもあり、支援というよりもさっぱりとした友人関係になっているのかもしれない。
図3−1−41

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