クローン病患者の自己受容と支援関係の研究
−病識との関連− 梅花女子大学文学部 人間福祉学科
石橋亜耶

病識別に見た支援関係

病識−自分が、感じている病気に関する認識、自分が考える病状例えば、自分の今の状態を重症であると考えているかを定義している。

1.病識と母親支援との関係
病識と母親支援をみてみると、圧倒的に母親からは「支えられている」ということがわかる。しかし注目されるのは、そのなかでも重度の人は「支えられている」という意識が他の中度・軽度より若干少なく、「支えられていない」という回答も少し多いということだった。
2.病識と父親支援との関係
属性との関係でも父親支援は低かったが、病識との関係も「支えられている」という回答が目立って少ない。特に注目されるのは症状が軽度と考えている人ほど、父親からの支援を受けていないと回答している傾向があるということだ。
3.病識と兄弟支援との関係
兄弟からの支援は病識別にみてもあまり差はなかった。
4.病識と恋人・配偶者支援との関係
恋人・配偶者から「支えられている」との回答も多い。病識別にみると重度の人は「支えられている」との回答が他に比べて少し低かった。しかし「支えられていない」という回答が多いというわけでもなかった。
5.病識と友人支援との関係
友人からの支援については病識の軽度・中度と重度の間に差がみられる。重度の人はどちらとも考えない傾向も強いが、友人には「支えられていない」という意見が伺える。病気が原因として友人との接触を控える場合があるのかもしれない。
6.病識とクローン病の友人支援との関係
クローン病の友人との支援関係は、「支援されている」と感じているのは重度の人が最も多く、軽度・中度との差が大きい。6つの支援関係のなかでこのような差があるのはクローン病の友人からの支援関係のみである。重度の人ほど病気を持たない友人や家族よりも同じ立場の友人の方が理解してもらいやすいなど、身体的・精神的な理由が考えられるかもしれない。

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