ブデソナイド(エントコート)患者向け情報 

Entocort/Budesonide

エントコートは、軽度から中程度クローン病の多くの患者さんを治療する医薬品です。しかし、服用する誰もが、効果があるというわけではありません。製造元はアストラゼネカで国内に於いては未承認薬です。カプセル形状で3mgで、1日3錠で、従来のステロイドの40mgと同程度の薬効がありながらエントコートは全身性に働かないコルチコステロイドであり、すなわち薬が主に身体の特定の部位で作用することを意味します。また、注腸タイプの製剤もあります。

抗IL-6レセプター抗体によるクローン病の治療

Dr.Ito

クローン病治療と言えば栄養療法、患者さんにはとても辛いことですが、わが国では今のところこれが主流です。我が国では、と言いましたが、欧米ではこのような治療が行われない事情があることと、十分長い期間投与してステロイドなどの他の治療法と比較した臨床試験が行われないうちに日本では全国に浸透したという経緯があるということで、決して意味のない治療法を強いているのではありません。
でも人生最大の楽しみのひとつ、食欲を満たすことを許されないのは本当に辛い。そんな我慢をしなくてもきっちりと効いてくれる薬はないものなのか。実はそのような薬は現実のものとなりつつあるのです。炎症を起こすサイトカインという、体内にごく微量しか存在しないが非常に強い生理活性を持つ物質をブロックする治療法がそれです。そのひとつ、抗TNF-α抗体(インフリキシマブ、商品名レミケード)は、すでに欧米をはじめ世界30数カ国で優れた臨床成績を上げており、日本では(随分遅れていますが)ようやく来年の春ごろには認可されるものと期待されています。

肛門周囲の瘻孔、腹腔の腸皮膚瘻について

イムラン

肛門周囲に瘻孔の認められる患者は膿瘍を切除しなければならず、瘻孔中に堆積物が一つでもあれば、外科的ドレネージを施さなければならない。上皮形成の痕跡を掻爬(そうは:掻き出す)すれば、治癒しやすいはずである。1つ以上のセトン(シートン)を使用しても抗TNF-α抗体投与の禁忌ではないが、治癒した場合のセトン抜去の最適時についてはまだ規定されていない。