潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎の合併症

治療薬に大量のステロイドを使用することで骨がもろくなる大腿骨頭壊死(ダイタイコツコツトウエシ)や、関節痛などがあります。特に大腿骨頭壊死に対する有効な治療はなく、進行をくい止めるか、もしくは、人工骨頭(人工の骨)を埋め込む手術をするかしかないようです。

 ステロイドの副作用が恐いため勝手にステロイドを切ると「リバウンド」という反動の現象があらわれて病状が悪化します。その悪化を押さえるためにステロイドを増やすという悪循環になります。ステロイドを減量する場合は主治医に相談して慎重な減量をして頂きたいものです。特に10mgを切ってからの減量は神経を使う必要があります。

 ステロイドは炎症を押さえると同時に副腎の機能を押さえています。炎症を押さえる人間本来の機能(副腎の役目)は、釣り合いの取れている現状から急にステロイドだけを切ってしまうと、副腎の機能は急には適合しないので、炎症を起こそうとする働きに負けてしまうのです。

 クローン病との違いは病変が、大腸のみに限定されていることで、大腸を全部とってしまうと、病状自体は無くなってしまいます。現在、手術術式が発達し、永久人工肛門(ストーマ)になる人の率は大幅に減ったそうです。

血球除去療法と免疫抑制剤

2000年4月に認可されました。活性化された白血球/顆粒球を人工透析のような方法でフィルターを通し取り除く方法です。ステロイドを使いたくない妊婦や副作用を嫌う人には有り難い治療方法です。口から飲むタイプの薬以外に、肛門部から薬を注入する注腸タイプの薬があります。副作用を減らすという観点と薬が届く範囲は効果は高いという点で処方されます。治療に反応しない難治例の場合は免疫抑制剤が併用される場合があります。
近年では効果の高い免疫抑制剤(プログラフ)の飲み薬が登場し、更に上記の治療法でも効果が無い場合抗TNF-アルファ治療薬(レミケード)を利用できるようになり内科治療でコントロールできる患者が増えてきつつあります。それでも内科治療に応答しない場合や症状が急激に悪化する場合は、外科手術が検討されます。

*1.難病情報センター

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