白血球除去療法/顆粒球除去療法の治療について

活動期の潰瘍性大腸炎の治療オプション

LCAP/GCAPの治療には「フィルター」もしくは「カラム」に専用の回路と専用の浄化装置を用いて血液濾過循環が行われます。血液から白血球・血小板/もしくは顆粒球・単球を選択的に取り除きます。腕の静脈もしくは太股の静脈(大腿静脈)より血液を採りだし、血液が固まらないように、抗凝固剤もしくはヘパリンを用いられます。安全機構として圧力センサーが取り付けられております。

副作用は、白血球等を濾過されることに起因する免疫が低下することに起因するものと、抗凝固剤もしくはヘパリンを投与することに起因するものがありますが、薬剤を中心に、炎症を緩和する治療法と比較すると安全性が高いと言われております。

しかしながら本治療法は、軽度の潰瘍性大腸炎には適用されないこと、機材が採用になっている施設、透析等の血液浄化についての経験のある医師が実施するという条件があります。もう少し言及すると、血液感染を防止する血管内留置カテーテルに関する CDC ガイドラインを理解され、管理されている医療スタッフがいる施設となると、もっと施設が限定されてしまうかもしれません。

 治療成績について

白血球除去療法(LCAP)

活動期の潰瘍性大腸炎患者76例の患者で有効度を評価した。プレドニンの投与量を変更せずに白血球除去療法(LCAP)を実施した群と厚生省特定疾患難治性炎症性腸管障害調査研究班の潰瘍性大腸炎治療指針の規定用量(中等症はプレドニン 30~40mg/日、重症はプレドニン 40~80mg/日)に増量して治療する薬剤群との多施設共同無作為割付比較試験を実施した。LCAPは週1回の頻度で計5回施行し、2回施行後の3週目と5回施行後の7週目に内視鏡検査を含む効果判定を実施した。*1

LCAP 薬剤群
著明改善 23%/9人(n=39) 16%/6人(n=37)
改善 51%/20人(n=39) 22%/8人(n=37)
副作用 24%/10人(n=42) 68%/24人(n=38)

*1Multicenter randomized controlled trial for the treatment of ulcerative colitis ith a leukocytapheresis column. Curr Pharm Des. 2003;9(4):307-21. Sawada K, et.al.

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