潰瘍性大腸炎の治療指針 2010年版
潰瘍性大腸炎治療の内科治療について、フロー概略図を参考に、その治療が有効か無効かにより、治療ステージが移行するので、移行先の治療内容を参考にしてほしい。
1. 軽症
- 直腸炎型
経口薬はペンタサまたはサラゾピリン、坐薬はリンデロン坐薬またはサラゾピリン坐薬、注腸剤としてはペンタサ注腸またはプレドネマ注腸、ステロネマがある。経口薬と局所製剤を併用してもよい。 - 左側大腸炎型・全大腸炎型
ペンタサまたはサラゾピリンの経口薬が選択されるがペンタサ注腸またはステロイド注腸を併用することが望ましい。
2. 中等症
- 軽症の治療に加えてプレドニゾロン1日30~40mgの経口の服用を初期から行ってもよい。また、軽症に準じた治療で2週間以内に明らかな効果がない場合や途中で増悪する場合もプレドニゾロンの経口薬を併用する。
- プレドニゾロンの減量に伴って増悪または再燃が起こり離脱困難なステロイド依存例は、5.難治例の1の治療を行う。
- プレドニゾロンの経口投与を行っても、1~2週間以内に明らかな効果が認められない時は、4.劇症の1または5.難治例の2の治療を行う。
3. 重症 [入院]
- 当初よりプレドニゾロン1日40~80mgの経口投与あるいは点滴静注、さらにペンタサまたはサラゾピリンの経口薬、及び注腸剤を併用する。
発熱や白血球増多が著明な期間は、抗生物質を短期間併用する。 - ステロイド抵抗例は、4.劇症の1あるいは5.難治例の2のいずれかの治療法を行う。・レミケードの静注も可能。
以上の治療でも明らかな改善が得られない、または改善が期待できない時は、すみやかに手術を考慮する。

