潰瘍性大腸炎の治療指針 2010年版

4. 劇症型 [入院]

  1.  緊急手術の適応を検討
    ※外科医と連携の上、下記を試みてもよい。
    ・強力静注療法
    ・ 血球成分除去療法
    ・ シクロスポリン持続静注療法(保険適応外)
    ※上記で改善なければ手術

*強力静注療法 [入院]
プレドニゾロン40~80mgの静注および抗生物質の服用。 絶食の上、完全経静脈栄養(TPN)、電解質のバランス、輸血などを症状にあわせて行う。

5. 難治例

  1. ステロイド依存例

    プレドニゾロンの減量に伴って増悪または再燃が起こり離脱困難な場合は、イムランまたはロイケリンを併用する。これらの効果は少なくとも1~3ヵ月かかる。これが有効で副作用がない時は、上記免疫抑制剤を開始して1~2ヶ月後に経口プレドニゾロンを徐々に減量、中止する。緩解導入後は1.軽症の1に従った維持療法を行うが、副作用に注意しながらイムランまたはロイケリンは2年間を目安として併用する。

  2.  ステロイド抵抗例 [入院]

    ステロイドの適正な治療にもかかわらず、1~2週間以内に明らかな改善が得られない場合で、重症度が中等症では血球成分除去療法を、重症ではシクロスポリン持続静注療法*を行ってもよい。また、プログラフの経口*も有効であるが、劇症に近い症例ではシクロスポリンを選択する。イムランまたはロイケリンの併用し、期間は2年間を目安とする。

*血球成分除去療法

アダカラム(GCAP)を用いる顆粒球除去療法とセルソーバ(LCAP)を用いる白血球除去療法がある。治療の第1週目には中等症では週1回、重症・劇症では週に2回行い、第2~5週には週1回とし、これを1クールとする。2クールまで保険適用である。

*シクロスポリン持続静注治療法 [保険適応外]  [入院]
シクロスポリンの持続静注を7~14日間行い、有効であればシクロスポリンの経口薬に変更する。

*プログラフ

プログラフ(カプセル)を用いる際は当初は高用量で行いその後は低用量に減量する。

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